高温多湿の日本で暴れるのは水虫だけではない
水虫の原因の白癬菌がカビの仲間だということはご存知のとおりですが、デリケートゾーンの痒みをおこすカンジダ症も、カビの仲間のカンジダ菌が原因です。カンジダ菌も白癬菌と同じで高温多湿の日本の夏が大好きで、繁殖力が旺盛になります。
カンジダ症は膣カンジダとも言われます。性感染症の1種と勘ちがいされることがありますが、カンジダ菌は、普段から膣内にある常在菌で、誰かから感染しなくても条件次第で異常繁殖して症状をおこします。
カンジダ症は、外陰部の痒みとカッテージチーズ状のおりものが代表的な症状ですが、その他に、外陰部の発疹、排尿時の痛み、性交痛などが出ることがあります。
カンジダ菌が繁殖する条件は?
カンジダ菌が繁殖する条件には次のようなものがあります。
- 過労、ストレス、睡眠不足などで免疫力が低下したとき
- 抗生物質を飲んで膣内の常在菌のバランスが崩れたとき
膣内には乳酸菌などが棲んでいて雑菌の繁殖を抑制していますが、抗生物質によってそういう善玉菌が減ることによってカンジダ菌が増えることがあります。
- 妊娠によるホルモンバランスの変化で膣内のpH値がアルカリ性に傾く
膣内は弱酸性に保たれることで雑菌の繁殖を防いでいます。
- 風通しが悪く局部が高温多湿になる
カンジダ症の予防は?
カンジダ症を予防するには、上記のような条件が整わないようにすることです。まず規則的な生活と体調管理で体力を低下させないことが大切です。過度なダイエットも栄養不良で体力が落ちるのでカンジダ症の原因になります。
下半身を蒸らさないようにすることも大切です。とくに夏はジーンズやガードルなど下腹部を締め付けて風通しを悪くする服装は避ける必要があります。冷房に頼りすぎて下半身を冷やすのも良くありません。
ビデなどを使って局部を清潔に保つことは重要ですが、洗いすぎは膣内の善玉菌も洗い流しますので逆効果になります。
カンジダ症の治療は?
カンジタ症の治療には抗真菌薬の内服薬やぬり薬を使用します。白癬菌もカビの仲間なのでカンジダ症の薬は水虫にも効果があります。カンジタ症の症状が長びくと他の性感染症などにかかりやすくなるので、治療してなるべく早く治すのが賢明です。
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