ニューキノロン系抗生物質
ニューキノロン系薬は、多用される抗菌薬の一つです。まず、薬を投与したときに、効率よく腸から吸収されて血液中へと移行します。
ニューキノロン系抗菌薬は肺や尿道、呼吸器、胆道、前立腺など、組織への移行性が優れています。
ニューキノロン系抗菌薬は、多くの細菌をカバーします。つまり、1剤でさまざまな細菌を殺す作用が知られています。これを、「スペクトルが広い(広域スペクトルの抗菌薬)」と表現します。
ニューキノロン系抗菌薬は、以下の疾患に用いられます。
- 市中肺炎(日常生活で患った肺炎)
- 尿路感染症
- 消化管感染症
- 前立腺炎
- 性行為感染症(淋菌、クラミジアなど)
- 皮膚、軟部組織(筋肉や血管など)の感染症
- 骨髄炎、関節炎